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東北の日本海で生まれたそうです

両親が中学生の時に亡くなった

残されたのは、お兄ちゃんの自分と妹のふたり

食べれなかった

どん底な暮らし

学校に支払うものも払えなかった
 クラスでは、そういうのは自分一人だけだったそうです

どんなに恥ずかしい思いをされたのか?

言葉では表せないでしょうね

中学を出て東京に出て働いたそうです

私も東京に出たことがありますので、
 どんな辛い思いをして働いていたのか?
多少ですが分かります

大都会で身寄りなく、
たったひとり働くことって、
悔しい思いをすることが沢山あったと思います

妹さんには、どうやって説明したのかなあ?
詳しく聞けなかった

色んな仕事をしたらしいです

そして、故郷に戻ってきた
何もすることがなかった

近所で新築の家が建つと聞いて、
その家を見に行った
作る様子をずーと見ていた

そうしたら親方から声をかけられた
「やることがないなら、うちで働け  明日から一日500円だ」
そして働いた

何年かしたら、
その親方から娘を貰ってくれと頼まれた
それが嫌で夜逃げ同然で飛び出した

♬「包丁一本~さらしに巻いて~」
料理人の修行の歌が流行っていたそうです

そうか、料理人は旅をして「腕を磨く」のか!
俺も旅をして「腕を磨いてやろう」と思った

先ず北海道へ渡った

そして北から南に段々下に降りてきた

岩手、福島・・・
その地で学ぶものがない思えば、
また旅に出た

そうやって腕を磨いた
並大抵の苦労ではないと分かります

頼まれた仕事で名古屋に来て住み着いた

自分で始めて、若い衆を雇う様になった
休みは一か月に、二日だけ

若い衆の中に九州から出てきた若者がいた
その子は、三口の子だった

親方は厳しく仕事を教えた
ある時、朝方まで飲んでいて酒の匂いをプンプンさせて仕事に来たので、
角材で殴って叱った

でも付いてきた

そして、親方は三口だったその子を連れて、
手術させてあげた

これじゃあ彼女も出来んだろうと心配して

手術して目立たなくなった

そして彼女が出来た

本人が大変喜んだのは言うまでもありません


一生の恩人でしょうね

一人前になり、九州に帰ることになった
親方は祝いに「仕事道具」を贈った

ある時、九州の家を訪ねたら、
床の間に「仕事道具」が飾ってあった

親方の気持ちを考えると言葉になりません


巣立って行った違う若いのから、
電話があった
「仕事がないので何とかなりませんか?」

俺は、そういうのが嫌いだとハッキリおっしゃった

「自分で何とかしないかん」

乗り越えて力を付けないといけない

私には凄く意味が分かります

頼むのは簡単

手を差し伸べることも簡単だが、
それでは、その子の為にはならない

自分で乗り越えてこそ力が付く


事柄が違いますが、
私も、ひとり何度も途方に暮れたことがありました

しかし、ずーと考えても答えは出なかった

そんな時、なんでも思いついたことは行動に移し、
一生懸命にやってみた

自ずと道は開けた


この方は70過ぎても「仕事が楽しい」と言われます

嫌々働いていないから良い仕事が出来る


そうありたい
そう生きたい


私は職人さんが好きです

特に一匹オオカミの


カネを儲けようとすれば、
人をたくさん雇い計算に忙しくなる

それよりも、自分の仕事に誇りを持ち、
自分に嘘は付かないで働けたら幸せ

今までたくさんの職人さんと出会い教えてもらった

技術もそうですが、生き方の方が大きい

感謝しかない

おカネも払わないで教えてもらえた

理屈はなく、開けっ広げ

生の人間というものを見せてくれた



新聞によれば、
日本の幸福度が低いらしい


日本は豊かだが、自由度が低いからだと言う

何となく分かる気がする

これしちゃダメ これ言ったらダメ?
小さなどうでも良さそうなルールや、法律、条令ばかり

人間が小っちゃいことばかり気にしている


これでは幸福にはなれない

でも、自分で何とかしないかんですね
幸せではないと嘆いていても、
国が悪いと愚痴っても何も解決しない

甘えててはいけない
自分で切り開かないと


寛容な考えや融通が、もっとあったなら、
幸福度は上がることでしょう

それは先ず自分からです



職人さんたちの技が活かされない家ばかりが建ち並んでいます

世の中を表しているのでしょう


気密性や光熱費ばかり気にしている

職人さんが言ってた

「すきま風」と言うでしょう

綺麗な空気を吸わなくなったから、
色んなアレルギーや病気になるんだよ

すきま風は良いモノなんだよ・・・



こういう本音の真実を誰も言わないし、
大手住宅メーカの専門家には、こんな発想はない

この親方の現場に、
ある住宅メーカーの社長が、しょっちゅう見に来るそうです
感心して帰る
名前は言えませんが「住友林業」さんです!笑


この親方から言わせたら、
住宅メーカーの考えが分からんと言われます
普通、隠すところは見せちゃってて、
見せなきゃいけないものを裏に隠している?

それを施主が観て良い家だと言う


二十四時間、空気清浄機がかかる家が人気?
こういうことを聞くと、
いつでも綺麗な空気が吸えると勘違いして、
安心し素敵に思うのでしょうね


良い家というのは、少しすきま風が入る
不便と思われる家なんでしょうね


良い風を入れないとダメだ!
と教えて下さいました



時代の流れは仕方のないことです

武術と同じように職人技術や、
伝統的なものは消滅してゆく



この職人さんは、72歳


がんになり、仕事道具や機械は一旦はウッパラッタ


後に迷惑が掛からない様に


そして生還して、また忙しく仕事をしている


この方は、たばこも吸わないし、酒も一滴も飲まない


ガンと因果関係はない



















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