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猪木さんの息子は8歳でアメリカに行きました

言葉も習慣も違う世界
それだけでも大変だったろうと思います


ここからは猪木さんの話


私は今まで、プロレスの世界や政治家の世界で、
様々な国に行きました

人種差別はどこにでもあることを実感しています
残念ながら世界中にある


「私が彼を学校へ送っていった後、
何日か少し様子を見ていました

初日は転校生が来た!とチヤホヤされていたのですが、
翌日からは興味がなくなるんでしょうね
相手にされなくなる

息子はみんなの輪の中に入れず、
相手にされず、
ポツンと校庭の隅で立っているだけでした

私は、そこに行って助けてやりたいという気持ちを抑えて、
 その様子を遠くから見守っていたんですよ

なんか切なくて、胸が痛むというかね

でも、しょうがないじゃないですか
私自身もブラジルで同じような経験をしましたから、
見守ることが出来ました

「うわっ!可哀そうだ!大変だ!」そうはならなかった

結局、どこへ行ってもモマレルしかないですからね

つまり、そこで引くんじゃなくて自分からドンドン突っ込んで、
学校なら学校の社会に溶け込んでいけばいいんですよ

息子もそうやって乗り越えた


大人になれば、また別の世界で差別がある

だから、そういった子供の頃、
差別に負けないように立ち向かわないといけない

私自身、今もあります

この間もデッカイスーパーの駐車場で車をバックさせていたら、
隣のサイドミラーにコツンと当ててしまったんですね

その直後、でっぷりとした白人のおっさんが、
何か大声で叫びながら出てきて、
私を指さしながら、
持っていたキーで私の車の窓ガラスをギューと擦ったことがありました

明らかに私が東洋人だから、
そういう態度に出たんだと思いますが、
そんな風に差別は実際、何度も体験しているんですよ

「おまえらの来るところじゃねーんだ」っていう風にね

今ではそう言われたら「お前らだってそもそもは移民だろう」
と突っ込むんですよ

そう思わないとやっていけないからね



私の息子は、たった8歳の時に言葉のわからない国へ行って、
言葉以外にも、
彼なりに学んだことが山ほどあると思います


それは大きな財産になったと思う




息子が10歳の時、
海の向こうに沈む夕日を浜辺で一緒に見ていました


息子は「お父さんの顔が真っ赤だよ」
と私を見て言ったんですね


振り向いて彼をよく見ると、
たくましく日に焼けた顔に強い意志をもった瞳が輝いていました


イイ顔でした



アメリカに引っ越して数年で「アメリカで生きる」
ことについて彼なりに何かを掴んでいたんでしょうね



彼自身が「差別」というものを身をもって体験しながらも、
それを乗り越え、たくましく生きていることは本当にうれしく思いました




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