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「コラム?記事を書いて下さい。」との要望がありましたので、書き上げました。教育についてなら、何でも良いと伺いましたので、「武術」のタイトルの中に綴ったことを基にしながら纏めて見ました。重複していることもありますが、ブログにも載せさせて下さい。文字数に制限がありましたので、ここでは、大幅に加筆しています!笑

私が、子供達にスポーツ指導をさせて頂いていますと、素直に喜びを分かち合える時と、そうではない時とが御座います。「先生、これ出来た!」と言って来れば、「良く出来たね*」や「凄いね*」などの言葉を掛けますが、子供達の将来を考えますと、喜んでばかりは居られません。「褒めて伸ばせ」とよく言われますけれども、褒め続けて良いのでしょうか?世間が言うから、それに従うのでは大人が思考停止している証拠です*正直、最近は、そんなこと御自身で判断するべきことなのになあ?と思う様な事も時々あります。ある幼稚園の先生から、こんなことを伺ったことがあります。熱のある子供を園に連れて来て、「もし、先生がダメだと思ったら連絡を下さい?」と帰ってしまい、その直後、嘔吐しましたので連絡すると、「やっぱりそうでしたか?」と、迎えにこられたそうです。自己判断が出来ないのですね!戻しますが、褒められることに慣れさせてしまうことも問題ですが、逆に叱られない子供達も不幸だと思います。それは自身を鑑みれないからです。話が飛びますが、何故あの猪木さんにビンタされることを望む人達が多いのでしょう?私は、おそらく真剣に叱られ叩かれたことがないのではないか?と考えます。猪木さん自身もふざけて叩いてはいません。何時も真剣です*もうひとつ三浦カズさんのお話でこんなこともありました。それは、ブラジルから帰国し、Jリーグで活躍する様になると、周りの人たちが、凄いですね!と褒めて称賛ばかりされていたそうですが、本人は自分自身が見えなくなり、ウンザリしていました。でも、ただ一人だけ厳しいアドバイスを送り続けた方がいました!それはセルジオ越後さんです。そんなセルジオさんにカズ選手は言ったそうです。「みんなオレのことを、失敗しようが、負けようが、褒めて褒めて褒め千切るから、自分に何が足らないのか?分からなくなる!セルジオさんだけだな厳しいことを言ってくれるのは*」とのやり取りがあったそうです。本当に頷けるお話ではありませんか?叱られ辛い思いをしなければ解らないことも沢山あるでしょう*人間には、何処かにそんな欲求があるのかも知れませんね?子供達に対して、基本的には出来るだけ肯定的に捉えてあげた方が良い位のことだと思います。 当然、子供自身で考え出来たことなら称賛に値しますが、しかし、ある子供は、「これも出来たし、あれも出来た!」そして、「全部出来た!」と教えてくれます。とても器用な子ですので、不思議なことではありませんが、物事の深みとでも申しましようか?本当に出来ることとは、どういうことなのかを知って欲しい*感じて欲しいと願わずには居られません。例えば、スポーツの技一つ取りましても、真似して出来たことが、本当に出来たことに成るのでしょうか?真似はマネに過ぎません*良い選手は、自分で悩み苦労をして素晴らしい技を身に付けたのでしょう!良い所取りをしたり、分かり易い所だけを捉えて出来ても、「出来たこと」には成りません。何故なら、「即座の適応力」や「独自の発想力」がないからです。技とは、何時如何なる時にも使え効くから技と言えます。特にスポーツの世界では、相手がいますし、ちゃんと裏を掻いて来ます。だからこそスポーツは面白いのでしょう!こういった「出来た!出来ない*」の話は、何もスポーツだけには限らないと思います。何故それをするのか?何故そのことが良いことなのか?何故それをしなければならないのか?何故自分は気が付かなかったのか?などなど・・・考えて感じる癖を身に付けてこそ意味が深まり、そして、理解した上で自分自身を見つめられるのでしょう*教えられることに慣れ過ぎた人間を生み出せば、表面上の知識だけは膨らみ、知恵の部分が育まれないのではないか?と私は思っています。更に、この様な目に見え難い日々の繰り返しから、自分で考えたり、感じたりする力を失うことに繋がって行くの様な気がします。また話が飛びますが、以前、老人介護施設でもこんな事件がありましたね!風呂の湯を設定温度にしたつもりで熱湯の中に、ご老人を入れてしまい死亡させてしまいました。あの若い介護士は、お湯を入れる時も、ご老人を入浴させる時も、手で触り感じて判断することや、自分で考える力がない為に生じた事件だと思います*では一体何がそうさせてしまうのでしょう?言われたことをただ行ってはいないでしょうか?おそらく「思考停止」しているのです。 その背景に何があるのか?私の足らない頭で考えて見ますと、過剰な情報社会になり、利便性を追求し過ぎた世の中で育った人間は、物事を上辺だけで判断したり、短絡的にモノを見たり、深く考えなくなるのではないか?また、狭い範囲に囚われ評価や批評をする人間になっているのだろう?と思い至ります。そういったことから私の心配は、今の子供達もそういう大人に成りはしないか?と本当に憂いています。私達指導者も、その場その場の心地よい事に慣れてはいけません。面倒なことや不便の中から、子供達に伝えなければならない大切なことは幾らでもある筈です。時には厳しいことも、心を鬼にして言わなければなりません。きっと人間は傷つく様な事があるから、自身を振り返り、返り見る機会も訪れると思います。そして、色々な考え方の多様性を知り、また認め合いながら自身を確立して欲しいものです。良いことと悪いこと、便利と不便、出来たことと出来ないこと、など自然にバランスよくあることが、心豊かな考え方に育ってくれると信じています。大人の計算されたモノは健全ではないと思います。繰り返しますが、便利になると言うものは、最初こそ「何て楽なんだろう*」と感謝出来ますが、慣れて当たり前になれば有難味も消え去り、何時か故障でもすれば文句を言って修理代が高いと不平を言う様になります!笑 不便の中、助け合ってこそ人の有難味を知り、また道具や物に感謝する心も芽生えて大切に出来ることでしょう*その様な意味からも、本当に褒めて良い時と、叱らなければならない時とを、大人がしっかり見極めなければいけません。便利=考えなくなる 出来た=何がどう出来たのだろう?と捉え、「今、何故褒めるのか?」「何故叱るのか?」を、もう一度大人から考え直して見ることが、第一歩だと思います。叱らなければならない心地悪い事や、時間が掛かることにでも目や体を反らさないで、真正面から取り組まなければいけないと、自戒致します。時間はあるのですから*子供達が自分の価値判断を持ち、思考停止しない為にも*それが、本当に子供達を大切にすることではないのでしょうか・・・何かをしてあげることだけが大切にすることではありません。バックを持ってあげたり、失敗しない様に教えることは、思考停止を招き考えなくなってしまいます。更にもっと重要なことは、実感としての喜びを味わえる楽しい学習の機会を奪ってしまうことになりかねません。真の「出来る」「出来た」とする意味を知らない?味わえない子供達は可哀想であり不幸に想います。最後に、勝つ為だけの計算高い大人の考え方を植え付ける様なアドバイスは、健全育成から逸脱してしまいます。勝っているから時間を稼ぐ指示をしたり、相手の不利な状況を教え頑張らせる様なことは見苦しいことです。スポーツマンというモノを汚してはなりません*正々堂々と挑み、たとえ結果がどうであろうと戦い終われば、健闘を称え合う精神力の強さを持って欲しいものです*

挨拶

ここ最近特に顕著に表れていると感じますのは、試合後の挨拶の仕方です* それは、偶々クラウドが勝った時、慣例の様に相手選手達が整列して挨拶をしてくれるのですが、不貞腐れていたり、舌打ちをしたり、めんどくさそうに感じの悪い握手をしてくれるのです!笑 子供に罪はありません。  責任があるのは、監督コーチです。或いは保護者さんにもきっとあるのでしょう*負けて悔しいのは分かりますが、それがスポーツです。特に「サッカーは格闘技だ!」何て言われていますから尚更でしょう!体をぶつけ合う激しいスポーツです。でも猪木さんのルール以外のプライドではありませんが、何処までやって良いのか?やらないのか?は本人次第です。これはケガをさせてしまうからオレはしない!と自制しながら戦う術や知恵を働かせるのでしょう!自分の体と頭を限界まで使いながら勝負します*だからこそ喜びも大きいでしょうし、悔しさも半端ではありません。しかし、その悔しさを負けたからと言って挨拶の時にぶつけるのは、スポーツマンシップに反しますし、ちょっと厳しい言い方ですが、スポーツをやる資格もないと私は思います。クラウドの子供達は、そんなことは絶対していないと信じています。きっと保護者の方々の教育が素晴らしいからでしょう*私は、クラウドが勝とうが負けようが、清々しい気持ちを出来るだけ醸し出し、クラウドが勝利した時は真剣な顔で接し、負けた時には笑顔で相手選手に言葉を掛ける様にしているつもりです。どんなに悔しい試合の後でも*笑 

「自分がこう育ったから」は良い考え???

時々、耳に致しますお話の中で、こんな親の声をお聞きすることがあります。「親の私は、こんな環境で育ったから、子供にそんな思いはさせたくはないのだ!」などの言葉です。私の身近な親戚でも、「私は、兄弟が多く、お母さんに甘えられなかったから、私は、沢山子供達を抱き締めて育てたい*」と???その想いに何となく私は、違和感を持ちました。肯定的に捉えたくても出来ない私はこんな風に思ったのです。子供に対する親の気持ちや想いは当然あるでしょう*しかし、子供は子供自身の道を歩むことこそ幸せではないでしょうか?親の想いを背負って生きることが、幸せに繋がるとは私は思いません。まして抱きしめることで優しい子供になってくれたり、親との絆を深めることなど出来ないと感じます。よく親の有難味は、親が死んでから分かるものだとも言われる訳は何でしょう?きっと生きている内には見えなかった優しさや愛情を知るからではないのでしょうか*見返りを求めない故に、陰からそっと気遣ってしてくれる*本当にありがたいものです。ある猿人類学者は、「親は世話をしても決して報酬を求めないが、今は家族と言う枠組みは大切にしていても、その中身が崩壊している」と述べられていました。私もそう感じています。何故なら、子供達は一生懸命サッカーをしているにも拘わらず、スクールが終われば、リフティングしないとか?練習をしないとか?のご不満をよく耳にするからです*クラウドを退会する時にでも、子供が結果を出さなかったからとか、目標を達成出来なかったから辞めさせる親も沢山にいます。本当に子供達が可哀想で夜も眠れない時もあります。スクールの前後に遊ぶ姿こそ、コミニュケーションや社会性を培う一番の場であり、生きる喜びが溢れる場として、何事にも代えがたいモノです。私にとって掛け替えのない嬉しい瞬間が、親にとって苦痛となるのは本当に悲しいことです*スタッフからも、練習後に「お母さんに叱られて子供が可哀想だった*」などと報告を受けますと、その光景を想像してしまい落ち込みます。

出来ることで大人や老人をバカにする*

私がよく銀行に行きますと、お年寄りに出会います。足が不自由だったりして、杖を突いている方も沢山御見掛け致しますが、とても大変そうです*しかし、もっと大変そうなのは銀行手続きの方です。字が読みづらかったり、ペンが持ち難くそうだったり、きっと行員さんの声もお聞き難いのでしょう?何度も尋ねられています。私が代筆してあげたいのですがイケナイそうです*利便性重視の世の中は、お年寄りには不親切ではありませんか?失礼ですが、ATM等の機械にお弱いのはよくよく分かります。私も苦手ですから* 近代的な機械設備は、お年寄りに全然優しくないです。 ドイツの田舎に、一人で運営している小さな小さな銀行があると聞きました。大手銀行に勤めていた行員が、歯車的な仕事に見切りをつけ、本当に人々に役立っていると言う実感を味わえる仕事がしたいとの思いから、生まれた田舎に戻り銀行を始めたそうなのです*お年寄りにも親切丁寧に対処し、御世話をしていらっしゃいました。そして、大手銀行が不況に喘ぐ中でも、黒字経営なのだそうです。沢山のお金を集めようとすれば、何処かで歪を生み問題も大きくなってしまうのでしょう?最近の子供たちや若者たちは、パソコン等の扱いに手慣れ上手です。しかし、「そんなことも知らないんですか?出来んの?」と、バカにすることもあるようです。  要するに自分が出来て、「オレよりも年上の癖に何で出来ないんだ?何にも知らないんだ!」との考え方なのでしょう*若者にありがちです。若者は悪くないのでしょう?厳しく教えなければならなかった誰かが要る筈です。靴を揃えることも、挨拶がまともに出来なくても、何故か偉そうにします?笑 本当に嘆かわしい*笑えませんね。

褒めさせることを強要する!

ある保護者の方から、懇親会の席で自身の子供を褒めることを、強制的にさせられたお話を聞きしました!肯定的に捉えれば、普段は子供達の悪いところばかりが見え易い母親の立場を考慮されてなのか分かりませんが、敢えて客観的に見て貰うのが目的かも知れませんね?しかし、その場面を想像すると何か恐ろしくなります。異様な光景ではありませんか?本音はどうであれ、全部否定的な親などいないと思います。叱ってばかりいる親だって、きっと何処かで子供を認める部分はあるでしょう*対外的に、家の子供はこうだからなどの批判は、何時の時代でもあることです。そのことを悲観的に捉え過ぎている様な気がします。もしも、昔と質が変わり問題視されるにしても、公の席で親が公言して解決するとは思いません。

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愛知県で活動しているクラウドサッカークラブの運営をしています。
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