先輩の話は心に沁みる

どうらく息子の話はオママゴトですが、
ご苦労をされた先輩の話は、
心に沁みます

小学生の時に両親を亡くし、
妹と共に叔母の家に預けられた

そこが良い所なら良かったが、
食べ物で差別されたり、
口では表せない陰湿なことをされて地獄の様

二十歳くらいの時から妹とも疎遠になり、
ずーと会っていないと言う


明けても暮れても「雑炊」弁当も雑炊で毎日同じ！
友だちや同級生に弁当を見られるのが、
嫌で嫌で仕方がなかった

給食費なんて払えない
一度も払ったことがない

どんなに「ひもじい」「恥ずかしい」「みじめ」
な気持ちだったのか私には分かる

二時間目が終わると学校を抜け出し
食べ物を探しに出かけたそうです

貧しい友だちとトラックに積んであった
「こっぺパン」を盗んで食べたこともあったそうです

運転手さんにお詫びの手紙を書いて

運転手さん泣けてきたでしょうね＊


そういう思いをさせられ続けた叔母の家


その預けられた叔母の葬式には出なかったと言う


人には言えぬ恨みつらみがあったのでしょう

それを聞いた私は
「不幸や辛いことが一つならまだイイですけど、
二重、三重に被ってくる苦しみは一生取れませんもんね」

そう言ったら真剣な目を私に向けて
「本当にそうだ」と頷いて下さいました

忘れているつもりだが、
時が経っても、時々辛かった日々が蘇ると・・・

分かる

やった方は忘れるもの

やられた方が一生残る

それが二重、三重に重なれば更にそうなる


猪木さんは、こう言います

俺にも色々ある

でも背負って生きなきゃあいけないから、
忘れるようにして、
なるべく過去は振り返らないんだ

思い出さない様に


恥ずかしいことも沢山あるしね


昨日の自分より明日の自分